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「子ども」という詩で考えさせられること

一般社団法人聴き方協会の松橋良紀です。

教育学者ドロシー・ロー ノルトの詩を紹介します。

●皇太子殿下の朗読
敬宮愛子様が3歳になったとき、皇太子殿下が今後の養育方針を聞かれて、ドロシーの詩を朗読したことが、話題になりました。

愛子の養育方針ですが,愛子にはどのような立場に将来なるにせよ,一人の人間として立派に育ってほしいと願っております。
3歳という年齢は、今後の成長過程でも大切な時期に差し掛かってきていると思います。
愛子の名前のとおり,人を愛し,そして人からも愛される人間に育ってほしいと思います。それには,私たちが愛情を込めて育ててあげることが大切です。
つい最近,ある詩に出会いました。
それは,ドロシー・ロー・ノルトというアメリカの家庭教育学者の作った「子ども」という詩で,スウェーデンの中学校の社会科の教科書に収録されております。

批判ばかりされた子どもは、非難することを覚える

殴られて大きくなった子どもは、力にたよることを覚える

笑いものにされた子どもは、ものを言わずにいることを覚える

皮肉にさらされた子どもは、鈍い良心の持ち主となる

しかし、激励をうけた子どもは、自信を覚える

寛容にであった子どもは、忍耐を覚える

賞賛をうけた子どもは、評価することを覚える

フェアプレーを経験した子どもは、公正を覚える

友情を知る子どもは、親切を覚える

安心を経験した子どもは、信頼を覚える

可愛がられ抱きしめられた子どもは、世界中の愛情を感じとることを覚える

 

ドロシーのプロフィール

ドロシー・ロー・ノルト(Dorothy Law Nolte)
1924年1月12日-2005年11月6日 女性
アメリカの教育家。カウンセラー。
世界的ベストセラー「子どもが育つ魔法の言葉」の著者。
本人の写真はこちらをどうぞ。
https://www.php.co.jp/books/dr.php

すべての悩みは親との関係から始まる

今までさまざまな悩みをお聞きしてきました。

ある方は、
「自分の生徒が親との関係で悩んでいる」
「生徒にアドバイスしているのに言うことを聞かず、自分のやり方に固執する」
だから、どうにかこの生徒を救ってあげられるように、心理療法をしっかりマスターしたい。

また、ある方は、
「職場の評価が気になりすぎてストレスを感じている。体にもいろんな影響が出ている」
「仕事をがんばりすぎて、疲労感が大きい」
「自分の子供の進路で悩んでいる」

などなど、さまざまな課題をお持ちの方が、セミナーに来られます。

これらすべての悩みの根源は、実は親との関係が原因です

え?自分の話じゃなくて、自分のところの生徒の話ですよ?
え?自分の話じゃなくて、子供のことで悩んでいるんですよ?
なのに、どうして親との関係が原因なの?

と思うかもしれません。

親をゆるせない

例えば、趣味のあることを教える先生が、通ってくる生徒の悩みを解消してあげたい、というケース。
生徒さんに、「母親を許せない!母親の束縛のせいで、私はこうなった!」
という40〜50代の女性がいて、
なんとか彼女を癒やしてあげる技術を身につけたいとのこと。

このような悩みを抱えた人が、わざわざ自分のところに通い続けるのも、
ある意味、引き寄せの法則です。
この先生自身が抱えているトラウマに反応して、同じトラウマを持つ人が引き寄せられているわけです。
教えている先生自身が、親との関わりを学ぶ必要があるからです。

この先生が抱えている悩みに、
「作品の仕上がりが悪いので、生徒にアドバイスしているのに言うことを聞かず、自分のやり方に固執する」

この生徒さんは、
先生のコピーをそのままやって作品を作って、
それがもし、高い評価を受けたとしても、それだとダメなんです。
誰かのマネをしたものを褒められるのは、生徒さんのほしい結果ではないのです。
その生徒さんは、自分自身を認めてもらわない限り、満足はないのです。

「職場の評価が気になりすぎてストレスを感じている。体にもいろんな影響が出ている」
「仕事をがんばりすぎて、疲労感が大きい」

このようながんばり屋さんも同じです。
自分がどのように評価をされるかが、人生での優先順位となります。
人の反応に振り回されて、疲れてしまうのです。

自分に価値を見いだせない人は、その有り余るエネルギーを子供に注ぎます。
子供の受験に身を削ります。
「すばらしいお子さんね」と言われることが、欠乏した心を満たすのです。
そして知らう知らずのうちに、自分が嫌だった親と同じように、子供を束縛していくのです。

自己イメージが低い人がやること

愛が足りなくて育つと、自己イメージが低いまま大人になります。
こういった人は、全部自分でやらなければ気が済みません。
そのためにには、人並み以上にがんばります。
他の人の何倍も努力します。
上司に、先輩に、誰かのために、
自分が価値ある存在だと見せつけるために、あらゆる犠牲を払います。

「あなたは出来ない人だね。がっかりしたわ」
こんな見もけもよだつ最終宣告を言われないために、
一生懸命にがんばります。

すべて、子供の頃に得られなかった「愛」が欲しくてやっていることなんです。

「いや、ぜんぶ子供の頃の話だし、今は両親とうまくやってるから問題ないですよ」
とおっしゃる方もいます。

はい、大人で理性的な部分では、
「すっかり昔のことで、今は関係ない」と思うのも当然です。

だからこそ、根深い問題があるのです。

つづきはまた次回。

 

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