人の話を聴く時は相手に意識の矢印を向けて聴くのが大切です。
こう言うと、「そんなのやっていますよ!」という人がほとんど。
話を聴くときは、余計なことを口を挟まず、黙って聴いていればいいわけではありません。
●余計なことを口を挟まず、黙って聴いていればいいわけではない?
「先週、友達とハワイ旅行に言ってきたんだ。ハワイの自然はすごいね!海の色が透き通っててさ、感動しちゃったよ〜」
例えば、あなたはこのように言われたら、心の中でどんなことを思うでしょう?
「ハワイいいな〜。最近、旅行に行ってないな・・・」
「自分がハワイに行ったのは、○○年前だったかな」
「ハワイの海もキレイだけど、去年行った日本の○○の海もキレイだったな」
このように思った場合、相手に意識の矢印を向けて聴いているのではありません。
自分に意識の矢印を向けて聴いているのです。
自分と比べる、評価をする、自分の過去の体験に意識が向いていると、相手の話を聴いていることにはなりません。
自分に意識の矢印が向いていると、「ハワイもいいけど、○○もいいんだよ」と相手の話の内容を比較して別の話をしたり、「自分がハワイに行ったときにはさ・・・」と自分のことを話がちになります。
●相手に意識の矢印を向けることで、心の中に起こる変化とは?
相手に意識の矢印を向けると、心の中で浮かんでくることがあります。
「ハワイのどのあたりに行ったのかな?」
「海の他にどんな自然を体験したのだろう?友達はどんな感情だったのかな?」
「どんな気持ちになったんだろう?」
相手に意識の矢印を向けることは、相手の環境、相手の状態、相手の感情に意識を向けて聴くことです。
相手に意識の矢印を向けて聴くと、相手の話をさえぎったり、自分の話をすることを抑制できます。
コーチングのスキルでは、自分に意識の矢印が向いている状態を「第一ポジション」、相手に意識の矢印が向いている状態を「第二ポジション」と呼びます。
自分のポジションを常に意識する、意識の矢印が相手に向いていることを気にかけることで、「聴く力」をグッと底上げすることができるでしょう。
あなたが「聴く力」で笑い声と笑顔あふれる人生になりますように。
心をこめて。
一般社団法人日本聴き方協会 松橋良紀
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