変容心理療法

雑談の極意は話さず、「聞く」。 自然に盛り上がる会話術

松橋の記事が「朝日新聞社 With news」に掲載されました。
引用しました。

雑談の極意は話さず、「聞く」 自然に盛り上がる会話術

あなたは「雑談」が得意ですか?
総務省の調査によると、約7割がコミュニケーションを苦手だと答えています。
苦手な人もせっかくの機会を生かして、「気まずい相手」を「自分を応援してくれる人」に変えていく雑談の技術をお伝えします。

突然ですが、あなたは朝の通勤時に、あまり話したことのない隣の部署の上司と、会社の最寄り駅でばったり会いました。挨拶は普段からし合っているので、お互い顔は知っていますが、会話したことがない相手です。一緒に会社へ10分近く歩くことになりました。
さて、あなたは今、こんなことを思いませんでした?
「この上司とは、何を話せばいいんだろう?…」。
もしこのように悩んだとしたら、それが実は、雑談が苦手な原因です。

「雑談とはいえ、内容のある話をしないといけない」と思っていることが、雑談が盛り上がらない、最大の理由です。
対策はシンプルです。

「自分が何を話すか?」ではなく、「相手から何を聞くか?」を意識することです。

言い換えると「相手に何を話させるか?」を意識するということです。

では、それほど親しい関係ではない相手に、どんな話をしてもらうのが良いでしょうか?
ひとつは相手の自慢話を聞くというのが定番です。まずは相手を持ち上げる「舎弟ぼめ」のというテクニックがあります。
例えば、隣の上司をほめたい場合です。
「課長の部署はいつも売れていて盛り上がっていますね!」とほめると、「そんなことないよ、ウチより売れてる部署もあるし、3ヶ月前は目標未達成だったし・・・」
こんなふうにストレートにほめると、否定されてしまう事があります。

そこで、ストレートにほめるのではなく、相手の長所を前提に埋め込んでしまって、その理由を質問するというテクニックが、「舎弟ぼめ」です。
「○○さんは、いつも営業成績がトップですが、なぜいつも成績が良いんですか?」

このようなほめ方だと、「成績がいい理由はなんだろう?」という質問に意識が向いて、ほめ言葉はそのまま受け取ってもらえます。
するとあなたに対する印象度もアップします。

また、アドバイスをもらうというのも有効な方法です。
自分が悩んでいることや、困っていること、失敗談を相手に相談してみましょう。
相談内容は、仕事での軽いミスや、日常での失敗談がよいでしょう。

「先日の電話で、聞き取れなかったんで何度も聞き返したら、社長だったんですよ(笑)お前は自分の会社の社長の名前も知らんのか!と、先輩から怒られちゃいました(笑)。聞き取れないときはどうされてますか?」「今度、歓送迎会があるんですけど、ちょっと苦手でして・・・。飲み会を盛り上げるにはどうしたいいんでしょうか?・・・・」

などなど、日頃の悩みを相談してみると、一気に深い関係が築かれます。
このように自分のプライベートなことや、悩みを話すことを心理学では「自己開示」と呼びます。
成功している人には教え好きが多いですので、この悩み相談がきっかけで、あなたの心強い応援者になってくれる可能性も広がります。

ただ、そのときに気を付けたいことがふたつあります。
まだ人間関係が築かれていない段階での深刻すぎる悩みは逆効果です。
また、上司や同僚の愚痴になるような話は避けましょう。
悲しいことに、回り回って本人に伝わってしまうことがよくあります。
このあたりに注意して、どんどん悩み相談をしていきましょう。

ちなみに、尊敬する相手と雑談するきっかけができたときの、おすすめの質問があります。

「影響を受けた本を教えていただけますか?」

好きな書籍を聞くことで、相手が人生で大事にしていることや信念を、推し量ることができます。
もしかしたら、そこから思ってもみない有意義な情報が得られるかもしれません。

最後に、相手によっては「どうしてもこの人と話をするのは無理・・・」というケースもあると思います。
そんなときは、実は相手も気を遣っている状態のことが多いです。
その場面から逃げたい場合は「あ!すみません、電話が・・・。ちょっと失礼します」とか言って、電話を口実にその場を離脱しましょう。

とにかく、ちょっとした顔見知りが、予期せぬきっかけから親しい関係に変わることがあります。そんな機会には、雑談のテクニックをしっておくことで、人生は大きく変わっていくでしょう。

「運は人が運んでくる」といいます。一人でも多くの人とつながって、運を運んでくれる人を増やして、一人でも応援者を増やしていくために使っていただければうれしいです。

朝日新聞社 With newsに掲載

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