変容心理療法

三つのポジションを意識して話を聞こう

人の話を聞くとき、
人は、三つのポジションのうち
いずれかの態度で聞いています。
ひとつは、第一ポジション。

人の話を聞いていながら、
自分に意識が向いている状態です。
たとえば、

「昨日、
先方との契約が先延ばしになった件で
〇〇部長に叱りつけられてさ、
嫌になっちゃうよ」

と、同僚が話していた場合、
(○○部長は怒ると怖いからなあ。
俺も同じ部署のときさんざん怒られたな~)

と、このように口には出さなくても
心の中で思っているときは、

第一ポジションです。

ふたつめは、第二ポジション。
相手にちゃんと意識が向いている状態です。

先ほどの例では、
(そうなんだ。叱られたんだ。
この人はその時どんな思いがしたんだろう)

このように、
自然に相手のことを考えられるのが
第二ポジションです。
人とラポール(信頼関係)を築くためには、
第二ポジションで話を聞くことが大切です。

第一ポジションで話を聞いていると、
相手が話している途中で口を挟んでしまったり、
説教をしてしまったり、
たとえ何も口に出さなかったとしても

「この人は自分の話をちゃんと受け止めてくれていないな」
というのは非言語で伝わります。

そして、最後は第三ポジション。
第三ポジションは、
「全体レベル」で話を聞いていること。

全体レベルとは、話し手や聞いている自分だけではなく。
話し手に関係する人たちにも意識が向いている状態です。

先ほどの例で言えば、
(なるほど。
〇〇部長に叱られて嫌な気分になっているんだな。
○○部長は先方との契約が先延ばしになったことで
どんな思いをしたんだろう?)

と、当事者(話し手)以外の人のことにも
意識が向けられているのが第三ポジションです。

コーチや指導者になる人は、
第三ポジションのレベルで話を聞くことも
必要になってきます。

話し手の話を、
「そうなんだ。部長に叱られて嫌な気分なんだね」
とちゃんと受け止めつつ、

「ところで、
契約が先延ばしになって
○○部長はどんな気持ちだったんだろうか?」

と、話に出てくる関係者にも焦点を当てます。
そうすることで、
話し手は、

「今月は会社の今後を左右する大切なときだって言ってたから、
この契約が先延ばしになって○○部長も落ち込んで、
立場が無い状態になったのかもしれないな。

もう少し粘れば今月の契約にできたかもしれないのに、
申し訳ないことしちゃったな。
よし、別の案件を当たってみて、なんとか今月の契約を増やそう!」

と、自分の気持ちだけではなく、
相手や全体のことを考えて
自発的に行動できるようになるかもしれません。

つまり、話し手が自分以外のことに焦点を当てて
物事を考えられるきっかけを与えることができるのが
第三ポジションです。

問題解決を促したり、
みんなが上手くいくより良い案を見出したいとき、
第三ポジションの立場で聞くと
解決の糸口が見えてきます。

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