
◆「人は自分に似た人が好き」な法則
面白いことに、夫婦や恋人、仲のよい友人同士などは
趣味や価値観だけでなく、
ちょっとした仕草や話すスピード、
首の振り方なども似ていたりします。
血も繋がっていないし、
生活環境の違うところで育っているのに
不思議です。
似たもの同士は惹かれあうようにできているんですね。
人間はDNAレベルで「自分に似た人が好き」と
プログラミングされているのです。
逆に、「もっと親密になりたい」と思っている人がいたら
話すスピードや首の振り方などを合わせると
相手に「この人とは何だか波長が合うな」と思ってもらえます。
意見や主張を相手に無理して合わせる必要無く、
相手の方と自然に仲良く、親密になれます。
◆最も強力なペーシングとは?
相手に波長を合わせる技術を心理学では「ペーシング」と言います。
さて、ここで質問。
「ペーシング」の中で最も強力なスキルは何だと思いますか?
それは、“首の振り方”です。
過去にNHKでテレビ取材を受けたときも、
人の話を聞くときの“首の振り方”の重要性をお伝えしました。
私のセミナーでは必ずと言っていいほど
“首の振り方”のペーシングを実習します。
相手がゆっくり首を振って話す人であれば
あなたも話を聞くときはゆっくり首を動かしましょう。
ゆっくり話す相手に早い相槌を打てば、
「なんだかせわしない人だな」
「話をちゃんと聞いてもらってない気がする…」
と感じさせてしまいます。
相手の方が首を早く振って話す人であれば
あなたもスピードアップして首を動かし、
話を聞くようにしてみましょう。
細かく首を振る人に対して丁寧にゆっくりうなづいていると
「なんか理解の遅い人だなあ…」
「この人とはテンポが合わない」
と感じさせてしまいます。
相手の「アゴ」の動きに注目して
首の振り方を合わせてみてくださいね。
◆ほとんど首に動きの無い人には…
また、稀に、首にほとんど動きの無い方がいます。
無口で寡黙な男性に多いのですが、
会話していてもほとんど表情も変えません。
そういった方にペースを合わせてしまうと
全く話しも盛り上がらない可能性が高く、
あなたも気疲れしてしまうでしょう。
そういった方には、顔をしっかり見て、
話を聞くときは大きくうなづくようにしてみてください。
基本的に深くゆっくり相槌を打つほうが、相手に
「自分の話を聞いてくれてる」という印象を与えます。
そうすることによって
きっと相手の方も、
そのうち表情豊かに話してくれるようになると思います。