今日は、「聞く」「聴く」「訊く」3つの「きく」の違いについてお伝えしていきます。
「きく」 には、「聞く」「聴く」「訊く」の三種類があります。
●「聞く」とは?
「聞く」は英語で「hear」。
受動的な「きく」です。
あなたの耳から音が入ってきた時、 どんな音なのかをわかろうとしますよね。
言葉であれば、その意味をわかろうとするでしょう。
「聞く」は、耳に入ってきた音や言葉を認識するという意味です。
●「聴く」とは?
「聴く」は英語で「listen」。
「聴く」は「聞く」よりも能動的な「きく」です。
「聴く」は、相手の感じていること、伝えたいことを理解しようと耳を傾けることです。
「聴く」という漢字には、「心」という文字が入っています。
心を込めて、「きく」ことです。
相手を自分の子供のように、「愛」を持って「きく」というスタンスです。
●「訊く」とは?
「訊く」は、自分の興味・関心から沸き起こった、知りたいことや質問したいことを尋ねることです。
自分がききたいことを「訊く」 ため、 相手が言いたいことを「聴く」とは、矢印の方向が異なります。
「訊く」ことで、相手が話したくても言い出せなかったことが出てくることもあります。
ただ、 自分の興味や関心だけで「きく」と、「聴く」がなくなり、「追及」になってしまうのです。
刑事ドラマでよくあるワンシーン、刑事さんが容疑者を取り調べる「尋問」のように感じさせてしまう可能性があります。
三つの「きく」にはこうした関係があるのです。
●私の失敗体験とは?
以前の私は、音や言葉だけをひろう「聞く」や、尋問のように「訊く」この二つをよくやっていました。
当時の自分を振り返ると、「オマエは何様なんだ?」と、烈火の如く、叱りたい気持ちになります(汗)。
自信満々に「オレはコミュニケーションがうまい!」「聴き上手でしょ!?」という大きな勘違いをしていたのです。
●その時の私の感情や考えとは?
その結果、離婚し、職場の上司や部下、同僚とはぶつかり合う日々。
女性との関係もうまくいくワケもなく、「晴れの日がグレーに見える」という体験しました。
心も体も本当に重々しく、苦しい日々でした。
●私の変化体験・改善点とは?
「以前のままの自分だったら」と今思うと、背中にビッショリと冷や汗をかくくらい、かなり「ゾッ」とします。
そんな私でしたが、代表理事の書籍「聞くだけ会話術」を読んだことで、心を傾けて聴くことの大切さに気づきました。
その後、日本聴き方協会主催の講座に参加。
ワーク中、最初はまったくできませんでした(汗)。
ですが、私は絶対にあきらめませんでした。
「心を込めて聴こう」という意識で。
たくさん、練習もしました。
すると、「愛のある聴き方」を習得することができたのです。
●その時の私の感情や考えとは?
私の心のモヤモヤが台風一過のごとく、スッキリとどんどん晴れていくのがわかりました。
心を込めて「聴く」と、相手の良いところがばかりが見えるようになりました。
あなたもこの「きく」の違いを知るだけで、また一歩、「聴き方の達人」への階段を上っているのです。
「千里の道も一歩から」ですね。
「心を込めて聴いています」というのを相手に伝えるには、大きくわけて3つのスキルがあります。
・ボディランゲージ
・声
・言葉
今後、この3つのスキルについてもお伝えしていきます。
●まとめ
「きく」の違いを知ろう!
「聴く」を意識して、心をこめて聴くことで人を癒すことができます。
そして、どんな人からも好かれる、愛される人になります。
みなさまが、
「聴く力」で笑い声と笑顔あふれる人生になりますように。
心をこめて。
一般社団法人日本聴き方協会 松橋良紀
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