NLPプラクティショナー オンラインコース

黙って聞こう

「カウンセリングの神」と称された、カール・ロジャースという人物がいます。
カウンセリングを学び始めると、必ず最初に耳にする名前です。

ロジャースがカウンセラーの基本的態度として掲げた項目の一つが、
「徹底的傾聴」です。

クライアントが話している内容を途中で遮ったり、
自分の意見や価値観を挟んだりせずに、
しっかりと聴くという態度を重視します。

自分の意見や質問などが必要な場合にも、最小限度に抑えて、
できるだけクライアントの言葉で自由に語ってもらいます。
そこから心理・感情・状況を読み取っていきます。

ロジャースのカウンセリング記録に、ある少年との対話があります。
少年は、「もう何もしたくない。死んでしまいたい」
そういうセリフばかり繰り返したあと、黙りました。

ロジャースは一時間の間、何のアドバイスもしませんでした。
ただ話を聞いていただけです。
いえ、話を聞いていたというよりは、ただそこにいただけです。

なぜなら少年はほとんど話さないわけですから。
「もうなにもしたくないんです」
「死んでしまいたいんです」

そう言うだけで、
ほぼ一時間の間、沈黙状態だったようです。

ロジャースは彼のいうことに余計な口は挟まず、
彼が言葉を口にすれば傾聴し、ただそばにいたのでした。

「死んでしまいたい」と言っていた少年は、
カウンセリングの時間が終わった後、こう言ったといいます。

「先生、また来てもいいですか?」
ロジャースによれば、人は共感的で深く信頼できる人間関係や

生活環境と出会うことができれば良い方向へ変われるといいます。
『発展・成長・回復・健康』といった良い方向へ変容していく、
そんな性質を本来的に持っている、ということです。

人は、たったひとりでも、
自分の話に真剣に耳を傾けてくれる存在がいれば、
救われます。

人は自分のことを話すことで感情を鎮静化し、
心の治癒力を高めることができるのです。
特別なアドバイスなどは必要ありません。

それだけで人は癒されて、困難に立ち向かっていく勇気を持てます。
ロジャースのように、何も話さずに、側にいるだけでもいいのです。

「自分を受け入れてくれている」、「共感してくれる」、
という感覚を得られるのです。

私自身、話を聞いてくれる存在がいることで、
どれだけ救われたかわかりません。

とんでもない失敗をしでかして自己嫌悪に陥っているとき。
誰かを傷つけてしまったとき。
人にひどいことを言われて傷ついているとき。
大切な人を失ってしまったとき。

途中で口を挟まず、ただ私の話に耳を傾け、
傍にいてくれる人がいることで、
本当にずいぶん癒されました。

すべてを吐き出してしまった後には、
「よし、明日もがんばろう」という気持ちを持てました。

阪神淡路大震災の被災者の方で、
「震災も仮設での生活もつらかったけど、
ボランティアの人に話を聞いてもらえて、気分が落ち着いた」
こんな話をよく聞きます。

あなたが誰かを救いたいと願うなら、
ぜひ「聞く力」を身につけてほしいと思います。

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